muraveです。最近はCakePHP(2系)を扱っていてLaravelはすっかりご無沙汰です。
2016/1/8 に株式会社インプレスより発売された『Laravel リファレンス[Ver.5.1 LTS 対応] Web職人好みの新世代PHPフレームワーク』(以降『Laravelリファレンス』)の見本誌を頂きました。ありがとうございます!
『Laravelリファレンス』、電子書籍版も同日に発売されました。すばらしい!
見本誌をいただけるというお話はあったのですが辛抱たまらず「田舎で最速で読むには電子書籍だべやばってん荒川」(嘘方言)とKindle版の予約をクリッククリックしておりました。
おかげで発売日の0時から読み始めることができましたが残念な点もかなり。
電子書籍版なら検索できたりして便利にちがいないという目論見があったのですが、Kindle版はあまり便利ではありません。
LaravelリファレンスのKindle版、検索できないしハイライトもできない。メモもたぶんできない。あかん。
— murave (@murave) January 7, 2016
まぁ、販売ページにちゃんと
※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
購入前にお使いの端末で無料サンプルをお試しください。
と書いてありまして確認しなかった自分がわるいんですが、リファレンスという名前から辞書的な本(CakePHP辞典みたいな)を想像していたので「検索できると超便利そう」という期待がたかまっておりガッカリ度は高かったです。
一通り読み終わった今は目次からたどれればそんなに困らないかなぁとは思ってます(辞書的なものではなく丁寧な解説書でしたので)。
Laravelリファレンス、一通り目を通した(後半とばしとばしだけど)。これはコードを書くときに手許に置いておきたいという意味でのリファレンスなんだな
— murave (@murave) January 10, 2016
ところで、電子版にもいろいろあります。
まぁ、読むだけならいいんだけどリファレンスだしなぁ。インプレスのPDF版はどうなんだろう。
— murave (@murave) January 7, 2016
「開発しているときに常に手元にある」という要件ではKindle版にもメリットがありますが検索できないのはやはりつらい。インプレスのサイトから購入できるPDF版については検索が可能ではないかと思われますので電子版の購入を検討されている方はこちらいいのではないかと思います(PDF版は持っていないので予想ですが)。
Laravelの書籍というとわたし的にはキャンプです。「『Laravelエキスパート養成読本』献本いただいたのでキャンプへGO!」という記事のネタ写真を撮りに会社を休んでキャンプにいったんですが、実はこれが自分がそろえた装備で行く初めてのキャンプでした。その後ハマって去年は5回くらいキャンプにいった模様です。
2016年初キャンプもLaravelですよ!ということで 成人の日の連休に同じキャンプ場に行きました。結果
キャンプ場でLaravelリファレンスの電子書籍版を読んでいるがNexus7のテカテカ画面ではきびしい
— murave (@murave) January 10, 2016
デバイスの問題が大きいですが(キャンプのときは大体IPhoneで何か本を読んでたりする)、電子書籍は外で読むのにはあまり向いてない感。
IPhoneだと固定レイアウトなので字が小さすぎて見えませんでした。
電子とキャンプについては以上です。
おまたせしました。本題です。
今、自分がPHPのフレームワークを選定するならばLaravel、もしくはLumenになるとおもいます(書籍でも少しふれられていますがLumenはLaravelのコンポーネントを使用した軽量(高速化)フレームワークです)。
どこに惹かれているのかを考えると、もちろん高機能だというのが前提としてはあるのですが、全部入りのフレームワークだけどコンポーネント間の依存が比較的緩やかで利用範囲を選べたり、規約もあるけどガッチガチではない、そんな押し付けがましくないところかなと。
とはいえ、なぜフレームワークを使うのかといえば乗っかって楽したいわけで、そのためにはフレームワークのルールにしたがうのがベターです。『Laravelリファレンス』はLaravelでの開発における大枠、さらには志向を学習するには最適だと思います。
必要な前提知識(デザインパターンやDIについてなど)も多いので初心者バッチコイ!とは言えませんがLaravelを採用するか検討するような方、扱う方、全てにオススメできます。
チャプターは以下のような構成です。
Chap.01 Laravelの概要
Chap.02 Laravelの基本
Chap.03 データベース
Chap.04 フレームワークの機能
Chap.05 フレームワークの拡張
Chap.06 テスト
Chap.07 実践的なアプリケーション構築
Chap.08 Laravelの実践
扱っている内容についてより詳しくはインプレス様のサイト(http://book.impress.co.jp/books/1114101107)等をご参照頂きたいのですが、要点がギュギュッっと詰め込まれています。
コードを書くとき、実際によく見そうなのはChap.02「Laravelの基本」Chap.03「データベース」Chap.04「フレームワークの機能」あたりでしょうか。実際に活用されている筆者の方々ですので実践的なチップスが挿入されているのも魅力です(メール関係など)。
わたし的イチオシはChap.05「フレームワークの拡張」(+Chap.06「テスト」)、次にChap.07「実践的なアプリケーション構築」です。
Chap.05「フレームワークの拡張」はLaravelの特徴的な仕組みについてのよくまとまった解説となっており、なんといっても読んでいてワクワクします。そして続けてChap.06「テスト」を読むとLaravelというフレームワークが志向しているものが見える感覚があります。
Chap.07「実践的なアプリケーション構築」はセキュリティ対策、CLI、拡張パッケージとかゆいところに手がとどくという感じの章です。とくにセキュリティ対策はフレームワークを採用する大きな理由ですので把握しておきたいものです。
CLIのコマンドもだいたい必要になりますよね。
拡張パッケージ、便利便利! 便利なんですがセキュリティ対策をぶっ壊されたりすることがあるので注意(余談)。
Chap.08「Laravelの実践」はサンプルアプリケーションを作成しての総復習ですが、Laravelのファサードを避けるとともにリポジトリパターンを採用するという味付けが加えられているのがイカします。
『Laravel リファレンス』いいよ!
そんな話をしていたら「5.xはものすごい勢いで変わっているので書籍を買うをあきらめた」というお話も。実際、5.1はLTSなんですが新機能が追加されたりで結構変わっていっているようです。だけど「変わらないところ」をつかむことができる本だと感じていますのでぜひ手にとってみてはいかがかと思います。
「Laravelリファレンス発売記念!販売促進!! Advent Calendar 2015」
には関連する話とか濃ゆい話とか満載です。ぜひ。
紙書籍で読みなおして「やっぱり紙はいい」と思いました。紙質もよい。あと、付箋貼れる。
キャンプ、寝袋2枚重ねで寝る予定だったのに一つ持っていくのを忘れて寒さに震えてた時に新聞紙をかぶったらすごくあたたかくなったので紙は神。
置き場所の問題で自分で購入する場合は電子書籍優先です。思いついた時にすぐに読めるのもよいところです(スマートフォンで読めればですが)。
以上。